腰痛
長引く腰の痛みで、検査では異常が見つからなかった。痛み止めや湿布で様子を見る ように言われたけれど、つらさは続いている。このページは、そうした慢性的な腰痛と 向き合う方を中心に、腰痛の仕組みと当院の考え方をまとめたものです。 急に強い痛みが出た方(ぎっくり腰)や、脚のしびれ・痛みを伴う方への案内も このページの途中に設けています。
腰痛の仕組み・原因
腰痛の中には、レントゲンやMRIなどの検査で骨や神経にはっきりした異常が 見つからないものが多くあります。腰は、椎骨(背骨の腰の部分)とその間の 椎間板、それを支える関節・靱帯・筋肉が組み合わさって、上半身の重さを 支えながら曲げ伸ばしやひねりの動きをこなしている場所です。このどれかに 負担が集中し続けると、組織そのものに大きな損傷がなくても痛みは起こります。
中でも当院が重視しているのは、前かがみ・反らす・ひねるといった動きを、 股関節・腰・背中(胸椎)が分担できているかどうかです。分担が崩れて 腰だけに負担が集まっている状態は、検査の画像には写りません。 そのうえで、検査で異常が見つからない腰痛では、次のような要因が組み合わさって 痛みにつながっていると考えられています。
- 長時間の同じ姿勢(デスクワーク・立ち仕事・運転など)による筋肉の緊張
- 股関節や背中など、腰以外の部位の動きにくさを腰がかばっている状態
- 前かがみ・持ち上げ動作など、日常のくり返し動作のくせ
- 運動不足による、腰を支える筋力の低下
- 睡眠不足やストレスなど、痛みを感じやすくする生活要因
「腰が痛い」という同じ訴えでも、どの要因が中心かは一人ひとり違います。 だからこそ、施術の前に状態を確かめることが大切だと当院は考えています。
まずはセルフチェック
はじめに、次のような症状が新しく現れていて、まだ医療機関で確認していない 場合は、このページを読み進める前に、後半の 「医療機関の受診をおすすめするケース」をご確認ください。
- 脚のしびれや力の入りにくさ、排尿・排便の異常を伴う
- 発熱を伴う、または転倒・事故などのきっかけの直後から強く痛む
すでに医療機関で確認を受けている方や、上に当てはまらない方で、 次のような腰痛でお困りの場合は、当院にご相談いただける目安です。
- 朝起き上がるとき、腰がこわばって動き出しづらい
- 長く座ったあと、立ち上がりの一歩目で腰が伸びない
- 夕方になると腰が重だるくなってくる
- 前かがみや靴下をはく動作で腰に痛みが走る
- 検査では異常がないと言われたが、痛みが続いている
ひとつでも当てはまる方は、腰そのものだけでなく、姿勢や動作のくせが 関係しているかもしれません。次の「よくある5つのパターン」で、 ご自身に近いものを見てみてください。
腰痛によくある5つのパターン
当院にご相談いただく腰痛を、訴えの多いパターンで整理すると次のようになります。 これは診断ではなく、評価(後述)でどこを確かめるかを決めるための入り口です。
1. 前かがみや座り姿勢で強くなる
洗面・靴下をはく動作・デスクワーク中など、体を前に倒す場面で痛むタイプです。 評価では、前かがみのときに股関節がきちんと曲がっているか、腰だけが 折れ曲がって動きを引き受けていないかを確かめます。
2. 腰を反らすと痛む
立ち仕事の後半や、上の物を取る動作で痛むタイプです。反る動きは本来、 背中(胸椎)や股関節も分担する動きです。評価では、反る動きが腰の一点に 集中していないかを見ます。
3. 朝のこわばり・動き始めの痛み
起き上がりや、座った姿勢からの立ち上がりの一歩目がつらいタイプです。 動き出せばやわらぐことが多く、筋肉のこわばりや、日中の姿勢の積み重ねが 関係していることがあります。
4. 長時間同じ姿勢のあとの重だるさ
夕方になると腰が重くなる、車の運転のあとに腰が抜けない、というタイプです。 姿勢そのものより「同じ姿勢が続くこと」が負担になっている場合が多く、 仕事環境や休憩の取り方まで含めて確認します。
5. 痛みが引いてはぶり返す
数週間で落ち着くものの、季節や仕事の繁忙期のたびに繰り返すタイプです。 痛む場所だけでなく、負担を生んでいる動作のくせが残っていないかを確かめます。
複数に当てはまる方も少なくありません。どのパターンが中心かを自分で 判断する必要はなく、来院時の評価で一緒に確かめていきます。
脚のしびれや、長く歩けないつらさを伴う場合
腰痛に、お尻や太もも・脚の痛みやしびれを伴う場合や、少し歩くと痛みや しびれが強くなって休みたくなる場合は、腰から脚へ向かう神経が関係する 別の状態(椎間板ヘルニア・ 坐骨神経痛・ 脊柱管狭窄症など)のことがあります。 それぞれ専用の解説ページをご用意しています。 足のしびれのページでは、しびれの 出方からの探し方をご案内しています。 どれに当たるかをご自身で判断する必要はありません。判断が難しいときは 来院時の評価で一緒に確認し、当院での対応が適切でないと判断した場合は 医療機関の受診をご案内します。
なお、突然のしびれや力の入りにくさなど、後述の「医療機関の受診を おすすめするケース」に当てはまる場合は、まず受診をおすすめします。
当院のアプローチ(評価→仮説→施術→再評価)
おひさまメディカル整体は医療機関ではありませんが、できる限り根拠にもとづいた 施術と助言によって、症状の原因に向き合い「改善」を目指す整体院です。 リラクゼーション目的の施術は行いません。腰痛に対しても、全店共通で 次のプロセスを取ります。
- 評価: どの動きで・どこが・どのように痛むのかを、姿勢や動作を実際に 確認しながら把握します。股関節や背中など、腰以外の部位の動きも確かめます。
- 仮説: 確認した結果から「なぜこの腰痛が起きているのか」の見立てを立て、 施術の方針としてご説明します。なぜその施術を選ぶのか、理由を言葉で お伝えできる状態にしてから進めます。
- 施術: 見立てに基づいて、緊張した筋肉や動きにくくなった関節に アプローチします。手技は施術者の臨床経験に基づき、店舗ごとに異なります。
- 再評価: 施術のあと、最初に確認した動きをもう一度行い、変化をその場で 確かめます。変化が乏しければ仮説に立ち返り、方針を見直します。
施術の可否は事前に確認し、当院での対応が適切でないと判断した場合は、 医療機関の受診をおすすめします。効果には個人差があり、当院は効果を 保証するのではなく、原因への見立てと確認をくり返しながら改善を目指します。
なぜ腰だけを見ないのか
当院の評価では、腰そのものと同じくらい、股関節と背中(胸椎)の動きを 確かめます。理由は、腰がこの2つに挟まれた「間の部位」だからです。
体を前に倒す・反らす・ひねるといった動きは、本来、股関節・腰・背中が 分担してこなすものです。ところが、股関節や背中が硬くなって動きの分担が 減ると、その分を腰が一手に引き受けることになります。この状態で 腰だけをほぐしても、動きの分担が変わらない限り、 同じ負担がまた腰に集まります。
だからこそ当院では、痛む場所への施術だけでなく、「なぜ腰に負担が 集まっているのか」を評価で特定し、負担の分担を変えることを目指します。 施術後の再評価で前かがみや反りの動きを確かめ直すのは、この分担が 実際に変わったかをその場で確認するためです。
繰り返す腰痛とどう向き合うか
「その場ではらくになるのに、しばらくするとまたぶり返す」というご相談は 少なくありません。ぶり返す腰痛の多くは、痛みを生んでいる原因——日々の 姿勢や動作のくせ、仕事環境——が生活の中に残っているために起こります。 原因が残っている限り、施術だけで終わらせると同じ負担が積み重なります。
当院では、施術に加えて、評価で分かった「あなたの腰に負担を集めている 要因」をご説明し、日常でできる対策(姿勢・動作・休憩の取り方)を 併せてお伝えします。「この痛みとは付き合っていくしかない」と感じている方も、 原因の見立てがつけば、取り組み方は変わります。
ご自宅でできる工夫(セルフケア)
- 同じ姿勢を長く続けない: 1時間に1度は、座っていたら立って歩く、 立っていたら座る、と姿勢を替えましょう。合間の伸びだけでも 腰の負担は変わります。
- 痛みの出る動作は行わない: 「この動きをすると痛い」と分かっている 動作は、良くなるまで避けてください。
- 座り方を見直す: 深く腰かけ、骨盤を立てる意識を持つと腰がらくになる 方が多いです。
- 重い物は下半身で持ち上げる: 上半身だけで持ち上げず、股関節(お尻)を しっかり後ろに引いて、下半身の力で持ち上げる感覚が大切です。
- 無理のない範囲で体を動かす: 痛みが落ち着いているときは、 ウォーキングなどの軽い運動を続けることがすすめられています。
- 体を冷やさない: 入浴で温まると筋肉の緊張がやわらぎやすくなります。
ストレッチについて
痛みの出ないストレッチは、行っていただいて構いません。いまお悩みの 症状の痛みが出るストレッチは避けてください。どのストレッチが合うかは、 評価のうえ来院時に個別にご案内します。
寝方について
痛みの出ない姿勢で寝ることを優先してください。楽な向きは人によって 異なるため、来院時にお体に合わせてご案内します。
痛みが強いときは
- ズキズキと強く痛む時期は、温めるより冷やすことをおすすめします
- 湿布は、貼って症状が楽になるようであれば使ってください
- 無理に動かしたり伸ばしたりするのは避けてください
※この節の内容は、当グループの施術者の確認に基づいています。
医療機関の受診をおすすめするケース
腰痛のご相談は、次の3段階を目安に考えています(診断ではなく、 迷ったときの目安です)。
すぐに医療機関へ
- 排尿・排便がしづらいなど、下半身の感覚の異常を伴う
- 急に脚へ力が入りにくくなった
- 発熱を伴う
- 転倒・事故など、はっきりしたきっかけの直後から強く痛む
- 立ち上がれないほどの強い痛みで動けない
早めの受診をおすすめします
- 安静にしていても痛みが強い、夜間に痛みで目が覚める状態が続く
- しびれの範囲が少しずつ広がっている
- 急な体重減少を伴う
当院へご相談いただける目安
- 検査では異常がないと言われたが、痛みやつらさが続いている
- 動作や姿勢によって痛みが変わる
- 痛みが引いてはぶり返すことを繰り返している
なお、これらの症状ですでに受診し、経過を見てよいとされている場合は、 当院へご相談いただけます。受診が先か迷う場合も、来院時の確認で 受診をおすすめするサインが疑われれば、施術より先に受診をご案内します。
検査で異常がないと言われ、つらさが続く方へ
検査で異常がないことは、つらさがないことを意味しません。骨や神経に 異常がなくても、姿勢・動作・筋肉の状態が痛みにつながっていることは よくあります。痛み止めや注射で経過を見ている方も、日常のつらさが残る場合は ご相談いただけます(医療機関での治療を妨げるものではありません)。 当院では、あなたの腰痛がどのタイプなのかを一緒に確認し、 見立てをご説明したうえで施術を行います。「この痛みとは付き合っていく しかない」とあきらめる前に、一度ご相談ください。
よくあるご質問
Q. 施術は痛くありませんか? A. 強い刺激で押し込むような施術は行いません。状態を確認しながら進め、 痛みが出る場合はその場で強さや方法を調整します。
Q. 何回くらい通えば良くなりますか? A. 状態によって異なるため、一律の回数はお約束できません。初回は評価に 時間を取り、その時点での見立てと通い方の考え方をご説明します。 その後は経過を再評価しながら、そのつど必要性をご相談します。
Q. 料金はいくらですか? A. 店舗ごとに異なります。このページ末尾の店舗のご案内から、 お近くの店舗のページでご確認ください。
Q. ぎっくり腰のような急な痛みでも相談できますか? A. はい。ただし動けないほどの激しい痛みや、上記の受診をおすすめする サインがある場合は、先に医療機関の受診をご案内することがあります。 急な腰の痛みについてはぎっくり腰のページもご覧ください。
Q. 仕事(デスクワーク・立ち仕事)を続けながらでも大丈夫ですか? A. 仕事を休むことを前提にはしません。共通のポイントは、1時間に1度は 姿勢を替えることです。そのうえで、デスクワークの方には画面や椅子の位置、 立ち仕事の方には履いている靴の確認と選び方まで、来院時に具体的に ご案内します。運転が多い方も同様です。
Q. 産後の腰痛も同じように相談できますか? A. はい。ただし産後は体の状態が大きく変わる時期なので、産後専用の 考え方で確認します。詳しくは産後の腰痛のページをご覧ください。
Q. 妊娠中の腰痛も相談できますか? A. はい、受けていただけます。妊娠中の経過について不安があるときや、 体調に気になる変化があるときは、まず産婦人科にご相談ください。
Q. コルセットは使ったほうがいいですか? A. 常時の使用はおすすめしていません。痛みがある中で、どうしても仕事や 外出で動かなければならない場面では、使用をおすすめする場合があります。
腰痛でお悩みの方へ
検査で異常がないと言われた腰痛も、原因の見立てがつけば取り組み方は 変わります。評価→仮説→施術→再評価のプロセスで、あなたの腰に負担が 集まっている理由を一緒に確かめるところから始めます。お近くの店舗へ お気軽にご相談ください。
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